1000キロの旅 岩手県山田町 そして今

romeo mamma

2012年07月08日 10:07

震災の辛い話は聞きたくない人は、スルーして下さい。

5月30日岩手県山田町に行ってきました。

役場付近です。

















山田町はこの辺りです。














コンタクトとっている山田のおばちゃんの車の後ろにはペッコリへこんだ傷があります。 あの震災の日、横から津波と共に瓦礫がぶつかってきて、できた跡だそうです。 
間一髪方向転換して逃げきることができたそうです。
「流れていく人なんて助けられなかったよ、自分だけ逃げた」って。
助けることを一瞬でも考えていたら、命はなかったでしょう。

今回訪ねた大船渡市・宮古市田老・山田町、そんなあの時の話いっぱい聞きました。

震災後訪ねたことのある南三陸を含め、大船渡・田老・山田町、状況は全部違っているんです。
山田町は、あれから前に進んでいない、止まっているのではないかと私は感じました。


5月30日、山田のおばちゃんのお友達が企画した譲渡会にマリちゃんと一緒に参加させてもらったんです。 子供の笑顔には救われますね。






















町の会館のような所で譲渡会は予定より早く始まってました。
  ( 私ちょっと出遅れた )

















山田町は町のほとんどが津波でやられました。
今あるのはスーパーが1店とコンビニ。 あとは居酒屋が数店。 
ただ物価が高いんだそうです。 例えば卵1パック300円・・・(高っ!)・・・他に買う手段ないからそれを買うしかない、とのこと。

近くに競合するお店があれば、復興の妨げになるので譲渡会はできませんが、まったくないんです。
1月3万円くらいで生活している人も結構いるのだそうです。
そんな人達が、お店のある町まで誰かが連れて行ってくれたとしても、百円でも財布の紐は緩まないでしょう。

















ここの譲渡会には色々な人が来ていたようです。

一軒家やアパートなどに住んでいる被災者には物資はいかないし、津波被害を免れた人達も、震災直後に被災した人達に色々な物を放出したけど、配給は受けられない。 みんな?今でもあれもこれも足りない。
段ボールから洋服等出して広げる前に、「それ何?Tシャツ?良いねぇ」と人々の手に渡っていく。。。

















震災関連の仕事をもらえればいい方で、それまでの仕事場は流されてなくなっちゃたから、どんどん内陸に人が流れていってるらしい。
残るのは高齢者?

















生活保護をそれまで受けていた人は義援金を受け取れば生活保護が打ち切りなんだそうな。
「えっ? おかしくない?」と思ったけど、そうらしい。
先が見えないから、ご飯にお醤油かけただけの食事しかとってなかったり、病院行くのやめたり・・・
野菜?は庭から食べられる草(山菜とか?)摘んで来て おひたし とかして食べるらしい。
同じような所は他にも沢山あるかもしれない・・・ 

















マリちゃんやロミオは人々の癒し担当
お話を聞いたり、抱っこされたり撫でられたり、人間のできないデリケートな部分担当。 意外と戦力になるのよぉ。
いつもはワンコも沢山くるんだけど、今回は3匹だけだから、がんばってもらいました。















今一番足りないのは、お勝手のもの、とのこと。
仮設住宅の方には、とりあえず人数分の食器は渡った。しかし来客に出す湯のみはないし、よそいたいお皿もない、その前に鍋なども足りない。
仮設に入らなかった人達はもっとない。

何にもないないで将来に光が見えなくて、精神的にも参っている人も多いみたい。


  「雑巾にするタオルが欲しい」

  とのことでしたので、集めました。

  第一陣食器も含め送りました。

  まもなく第二陣送ります。






















ここのエリアは、できることもう少しやってあげたいな、と思います。 

本当はもっと早くupする予定だったんだけど、頭で考えている以上に、心は正面から向き合い悲鳴をあげていたみたいです。
時間が必要でした。
これでやっと行って・見て・話しを聞いてきた人間としての使命、少しは果たせたかな。
ちょこっと ホッ としました。
次に震災エリアに行くときは、もう少し気持ちを楽にして行きたいと思います

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